事業主の方からの質問
障がい者はどのような仕事ができるのですか?
「障がい者に向いている仕事・向いていない仕事」というものはないと考えたほうがよいです。各障がいによって傾向はみられるものの、障害の種類・程度で決めるのではなく、一人一人の状況に加え、スキルの習得状況、本人の希望などあら総合的に決めるとよいでしょう。
当社には障がい者が出来そうな仕事がないのですが?
どの職場でも、やり方が決まった簡単な作業があると思います。従業員の中に分散して存在しているこれらの仕事を集約して新しい職務として再構築することで障がい者の雇用が可能となります。従業員にとっては本来の仕事に専念できるというメリットもあります。
一般社員と同じ就業時間で働いてもらってよいですか。夜勤や残業は可能ですか?
障がい者だからというだけでフルタイムでの勤務や夜勤・残業が必ず不可能ということはありません。ただし、定期的な通院が必要である方や、不規則なライフスタイルに適応しにくい方もいますので、そのような方の場合は配慮が必要になると思います。
障がい者の賃金はどのように考えればよいでしょうか?
特別に賃金形態を作る必要はありません。ただし、他の従業員への配慮のために職務遂行能力の程度や業績に賃金を反映させるなど、バランスの考慮は必要かと思われます。その場合には、長期的に見れば職務遂行能力は必ず向上することや、生産性以外での職場への貢献度なども加味していただきたいと思います。
採用に当たってどのようなことを確認したらよいですか?
採用の際には「能力や資格」「意欲」「協調性」など一般的な事項を確認するとともに、職務遂行に関する障がい状況や配慮事項にも確認しておくとよいでしょう。障がいに関する情報は本人にとって繊細な情報である可能性があるので、質問の際には「なぜ障がい状況を確認するのか」をあらかじめ確認し、本人の了承を得ておくとよいでしょう。職務遂行や職場生活において、「できること」「制限があること」「サポートが必要なこと」という視点で確認をします。なお、知的・精神に障がいのある方は、面接場面では緊張しやすく、うまく質問に答えられない人もいますので、配慮しておくとよいでしょう。
障がいのある方からの質問
就労支援は何をしてくれますか?
まずは、あなたがどのような人か、何ができて何が苦手かなどをお話の中で聞き取らせてもらいます。そして、あなたの希望に合った就労支援の計画を作って、それに沿った支援を行っていきます。詳しくは
就労までのながれをご覧ください。
みんな、どのような仕事に就いているのですか?
農業、サービス業、加工業、清掃など様々です。
自分が仕事を続けていけるか不安です?
あなたが、就職し生活が安定するまで、関係者であなたを支えていきます。不安が生まれたら、そのたびにご相談ください。