障がい者雇用を促進するために、さまざまな助成制度が設けられています。
以下は概要です。詳しくはハローワークまでお問い合わせください。
障害者試行雇用(トライアル雇用)事業
・障がいをお持ちの方を、期間を設けて雇用するための制度
・障がいをお持ちの方と事業を営む方とがお互いを知るためのきっかけづくりを進める事業
・3か月間の有期雇用
特定求職者雇用開発助成金
・障がいをお持ちの方を雇い入れた事業主に対して、その賃金の一部を雇い入れた日から
一定期間助成することによって雇用機会の増大を図る事業
精神障害者ステップアップ雇用
・短時間労働からスタートすることが適切といわれることの多い精神障害者を
6~12ヶ月の有期雇用で雇入れ、徐々に就労時間を延長し、
週20時間以上の勤務を目指すもの
職場適応援助者(ジョブコーチ)による支援
・障がいを持たれている方の職場への適応を容易にするため、ジョブコーチを派遣し、
直接的・専門的な支援を行う。
・障がいを持たれている方の支援のみでなく、事業主や上司・同僚の方に対しても障がいを持たれている方の職場適応 に必要な助言等を行い、必要に応じて職務や職場環境の改善を提案します。
・支援対象者の職場への定着が見られてきたら、支援の主体を徐々に職場の方へ移行していきます。
障がい者の雇用増進に向けて
2009年1月20日作成※
このDVDに紹介されている制度は平成20年度のものを参考にしています。今後制度の変遷等に伴い内容の不一致が生じる恐れがあります。障がい者雇用をお考えの事業主の方は、お問い合わせにてご確認、ご相談ください。
実際に障がい者を雇用している事業所にアンケート調査をしました。
1. 障がい者を雇用しようと思われたきっかけは何ですか?
・現在の社会情勢ことを考慮し、障がい者の雇用の必要性を意識し始めていたところ、ハローワークより障がい者雇用についてお願いがあり、雇用することとなる。・企業に対して障がい者雇用をお願いする機関としての責任と、地域社会の中での企業に雇用される障がい者を育てるという役割から雇用しようと思った。
2.雇用してよかったなと思われることはないですか?
・安全で丁寧です。着実で仕事をこなします。
・出勤率が良く、環境サイドとしては配慮計画がしやすいのと挨拶の徹底ができていて現場雰囲気が良くなった。
また、仕事に対しては手抜き作業がなく、責任感が強いので安心して仕事を任せられる。
3. どのようなコミニュケーションをとっていますか?
・グループミーティングを行い、互いの意思疎通を図ることにより、体調管理・仕事面問題点の共有化を図って積極性に会話できるように進めていく。
・毎日の昼食時等、なるべく声かけを心がけ、本人の精神状態等を気にかけている。
4. 雇用の前後などで、困ったことやトラブルがあったときはどのように対処しましたか?
・作業内容を教えるのに一般の人に比べると時間が必要であったが、その分、じっくりと教えることで、人間関係を形成できた。
・ジョブコーチの定期的な来店時に、対応策等をアドバイスしてもらっている。
5. 社内で障がい者雇用について理解を得るためにどのように進めましたか?
・知的障がい者の職場体験の資料を回覧。・雇用の前に障がい者についての所内研修を行った。
・障がい者を雇用するのは、特別な事ではなく、事業所・企業等は当然の義務として彼らを雇用し、我々とともに同じように仕事につき、生活していくことが当然であるということを皆さんに理解していただいている。
6. 障がい者を雇用するうえで、社内設備等に配慮していることはありますか?
・緊急停止装置を設置し、安全対策に努めている。
・危険箇所がある現場には配置していない。
アンケート先の事業所は以下。
三好公共職業安定所 まるほ食品 グリーン環境 みのだ苑 デイリーマート 貞光食糧
障がい者はどのような仕事ができるのですか?
「障がい者に向いている仕事・向いていない仕事」というものはないと考えたほうがよいです。各障がいによって傾向はみられるものの、障害の種類・程度で決めるのではなく、一人一人の状況に加え、スキルの習得状況、本人の希望などから総合的に決めるとよいでしょう。
当社には障がい者ができそうな仕事がないのですが?
どの職場でも、やり方が決まった簡単な作業があると思います。従業員の中に分散して存在しているこれらの仕事を集約して新しい職務として再構築することで障がい者の雇用が可能となります。従業員にとっては本来の仕事に専念できるというメリットもあります。